今までなかった分かりやすい膵臓病の本-「膵臓の病気がわかる本」糸井隆夫

発売日:2021年12月2日

ページ数:102ページ

最近、膵臓癌を患う有名人が多くなってきました。

検査の精度が良くなったことや公表する有名人が増えたこともあると思いますが、以前よりも膵臓の病気の患者さんが増えたように思います。

私は生まれつき膵臓が悪く子供の頃から食事をコントロールしてきました。

膵臓の病気というのは、脂っこいもの(脂質の高いもの)を制限するように指導されます。

最近はバターたっぷり、生クリームたっぷりの食事やお菓子が昔よりもはるかにたくさん売られています。

それに伴い、膵臓の病気も増えているような気がします。

以前は一般の患者さん向けの分かりやすい膵臓の本はほとんどありませんでした。

そのため、生まれた時から膵臓の持病がある私は医学書で調べるしか方法がありませんでした。

(今のようにネットでなんでも調べられる時代でもありませんでした。)

今もまだ膵臓の病気というのは心臓や胃などの病気に比べると情報も少ない部類に入ると思います。

そんな中、この本は一般の患者さん向けの非常に分かりやすい本です。

膵臓の病気というとどうしても膵臓癌が一番知られていると思います。

膵臓癌はご存じの方も多いと思いますが、自覚症状がほとんどないため、発見が遅れやすいことで知られています。

この本では膵臓癌に一番ページが割かれていますが、膵臓の病気は膵臓癌だけではありません。

急性膵炎、慢性膵炎、膵のう胞などがあります。

私は持病とは別に膵炎を患ったことがありますが、膵炎はとにかく痛いのです。

この本では膵炎やのう胞についても詳しく書かれており、膵臓の病気になる原因、病気のメカニズム、検査や治療法などが図を使って詳しく書かれています。

今はさまざまな検査法や治療法があり、それらを一般の患者さん向けに分かりやすく解説しています。

膵臓癌が一番詳しく書かれていますが、膵炎は急性、慢性どちらも健康な人がいきなり発症する可能性がある病気なので、少しでも心配な方はこの本を読んで病気を理解しておくのが良いかもしれません。

また、この本で基本的な知識を得てから医師に質問したり話をしてみるのは、検査や治療を行うに当たって非常に良いことだと思います。

今まで膵臓はなかなか一般患者向けの解説本がありませんでした。

この本はそういう意味でも画期的で、膵臓の病気について一般人が理解する上で非常に役立つ一冊だと思います。

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