発売日:2024年5月21日
ページ数:224ページ
私は運が良いほうだと思います。
大体のことはうまくいってる。でも、いつもいつも良い時ばかりではありません。
だから「運気」は上げたい。
そうは言っても、訳が分からない怪しいスピリチュアルに頼るのは嫌だし、できればきちんと検証されている方法で「運気」を上げたい。
でも、運なんて科学的に証明できないものだから、実験検証した方法なんてなかなかないよなーと思っていたところ、この本を見つけました。
この本の著者は言語学者なのですが、社会心理学や脳科学など他分野に渡る研究をなさっています。
この本では世界中の大学や研究者が「どうすれば運が上がるのか」を科学的に実験、検証した結果を著者の解説と共に読んでいきます。
とても読みやすい文章でスラスラ読むことができました。
まず「ただ単に運が上がればいいのか?」「人間の最終的な目的は幸せになること」「そのために運を良くする」ということがこの本の前提となっています。
「幸運かどうかは、結局、解釈と確率の話」だと著者は言っています。
例えば、交通事故に遭ったとします。その時にケガをした場合、
「このくらいのケガで済んでよかった」と考えるか
「こんな酷いケガするなんてサイテー」と考えるか
同じ交通事故という出来事でもどのように考えるかで解釈が変わってきます。
この解釈を「内的な運」と呼ぶそうです。
一方、交通事故に遭ったという事実は「外的な運」と呼びます。
「外的な運」が良ければ「幸運」と人は考えます。
基本的に「外的な運」は自分ではどうにもできません。良いことも悪いこともそれが起きるのは確率の問題だからです。
この本ではこの「外的な運」が良くなるように、科学的に実験検証された「運気を上げる方法」を紹介しています。
この本では31個の「運気を上げる方法」が紹介されています。
「科学的」と書いてありますが、その方法はある意味「ありきたり」な方法がほとんど。
「自分を強運だと信じる」とか「笑顔でいる」とか「おいしいものを食べる」とか。
「なーんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、それぞれの項目にはきちんとどこの大学(海外国内)の教授がこういう実験をして検証されたと研究内容や実験内容も書かれています。
そういう裏付けがあると、ありきたりだと思うような方法でもますます信用できると思いませんか?
良いことがたくさん起きれば幸せになるチャンスも増える。
そのことをきちんと理論立てて説明されていて、とても面白い本でした。
文章も読みやすく、運気が良くなるアクションも簡単な物ばかりなので、やって損はないなと思いました。
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