発売日:2018年7月7日
ページ数:176ページ
この本、前から気になっていたのですが、なかなか読む機会がありませんでした。
4コマ漫画と文章で書かれた、気持ちの切り替えについての本です。
漫画もとてもかわいいし、気負った感じがなくてとても良い本でした。
この本全体に言えることですが、「あー、そういう考え方もあるのかー」と感心させられることが多かったです。
自分一人でいろいろ考えたところで、自分の物の見方なんてたかだか知れていて、違った視点から物事を見ることの重要性を教えられました。

作者Jamさんの本業はゲームのグラフィックデザイナーだそうです。
もともと絵を描くのが好きだったのですが、「仕事に精進しなければ!」と思い趣味の絵を描くことはずっと封印してきました。
いろいろな出来事があり理不尽なことや納得いかないことに遭遇し、そういう時に「こういう考え方や見方もあるよ」ということを広めたくて、X(旧Twitter)で4コマ漫画を描いて発信していたそうです。
それが人気を博し書籍化されたのがこの本です。
タイトルになっている「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」も親しい友人に言われた一言だそうです。
嫌なことを言われて悶々としていた時に、友人から「言われた人は悶々と相手のことをずーっと考え続けているけれど、言った本人は何を言ったかさえも忘れて今ごろパフェとか食ってるよ」と言われたそうです。
これを読んで「なるほどなー」と思いました。
誰にでもあると思いますが、嫌なことを言われてグルグルといろいろ考えてしまうことがあります。
でも、意外とそれを言った本人はそのことを忘れていて、「パフェとか食ってる」んですよね。
そう思うと、言われた人がずーっと悩んでるなんて本当に割に合わない。
そんなことをハッと思い出させてくれるエピソードだなと思いました。
この本にはいくつか名言が載っていて、褒められた時に謙遜しすぎるのは相手に失礼なことになるとありました。
褒められたのに謙遜することは、褒めてくれた人に対して「あんたはこんな大したことないやつを褒めるなんて人を見る目がないね」と言ってるのと同じだとのこと。
せっかく褒めてくれてるのに、それって相手に対して失礼ですよね。
褒められたら素直に「ありがとう」と言えばいいと、この本では書いてありました。
その通りだよなーと、これまた納得。
この本に載っている名言のいくつかは著者のお友達の言葉だそうです。
こんな名言を言ってくれるなんて、著者の周りには素敵なお友達がたくさんいるんだなあと思いました。
また、そういう素敵なお友達が何人もいる作者も素敵な人なんだろうなとこの本を読んでいて思いました。
なんだかほのぼのした気持ちになりました。
この本は「こころを守る64の考え方」なのですが、それだけではなく作者とお友達の素敵な関係も垣間見えて、とても良い気分になれる本でした。
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