発売日:2013年6月20日
ページ数:238ページ
パートナー(恋愛、結婚)関連の書籍ではダントツに良い本でした。
私がこの本を購入したのは4年前ですが、初版は1992年。
何度も再販され、初版から30年以上経っているのに未だにベストセラーになっています。
この本の翻訳は、映画監督の故大島渚監督であることも驚きのひとつです。
そのことに初めて気がついて、びっくりしました。
翻訳も素晴らしく、とても読みやすい本でした。

今でこそ、パートナー関連の本は山のように出版されていますが、30年以上前にこの本が出版されていることはとても画期的で、すごいことだなあと思いました。
今は割と一般的に知らるようになってきた「男性脳」「女性脳」のような違いを「男性は火星人」「女性は金星人」として説明しており、非常にわかりやすい内容になっています。
一番印象に残ったのは、第5章に記述してあった「男性が最愛の女性の愛情タンクを満タンに保っておくための、98の小さな愛情アプローチ・リスト」
このリストの中には
「彼女が仕事で疲れきっているように見えたら「何か手伝おうか?」と申し出る」
というような、現在の日本でも十分にやっていただきたいこともあれば、
「彼女の外見、ファッションなどを常に褒めるようにする」
「1日4回は彼女を軽く抱きしめる」
「毎日、最低2回は「愛してるよ」と言う」
「職場から彼女に電話をかけ、彼女の様子を聞く。その時は必ず「愛してるよ」と愛情確認の言葉をかける」
のような、欧米ならではの項目もありました。
私は「職場から電話をかけて彼女の様子を聞く」なんて、自分の夫にそんなことされたら鬱陶しいけどな(笑)
(体調が悪いとか、急用の場合は別ですが、普通の生活で職場から頻繁に電話されたらストーカーか?と思ってしまいます。)
この98のリストを読んでいると、欧米の男性は大変だなあという印象を強く持ちました。
というか、ここまでやらないと離婚になってしまうということなのね。。。
文化的な背景の違いなどはありますが、全体的に非常のよくまとまっている本です。
日本という国の文化的背景に合っているのは「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」のほうかなあと思います。
この本が出版された30年前に比べたら、日本もかなり西洋化されてきてるので、今この本を読んでもそんなに違和感はありません。
パートナーとの関係に悩んでいる人、外出自粛で自宅にいることが多いこの時期に読んでみてはいかがでしょうか。
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