発売日:2010年9月14日
ページ数:238ページ
占い師って、どうやってなるのか知ってますか?
私は知りませんでした。
なんとなく有名な占いの先生のところに弟子入りして、占術を学んでプロになるのかなと思っていました。
占術も山のようにいろいろなものがあるし、どの占術を学んだらいいのか、どうやって占い師デビューするのか、そういうことが全くわからないのが「占い師」だと思っていました。
だから、占い師はどのようにして現在の「占い師」という職業にたどり着いたか、占いが好きで好きで仕方ないと占い師にはなれないのか等、たくさんの疑問がありました。
この本はそういう疑問すべてに答えてくれます。

占いにはどんな種類のものがあるのでしょうか?
ざっくりと「占い」と言っていますが、タロットや西洋占星術などの西洋占い、易占、四柱推命などの東洋占いがあります。
また、それらの占いも命、卜、相の3つに分かれてます。
命占は生年月日から占い、その人の一生の運命を占うもの、卜占はある瞬間の偶然を利用して占うもの。相占は目に見える形で占うものです。
命、卜、相それぞれに得意不得意な分野があることも、この本を読んで初めて知りました。
(どの占術でもなんでも占える、同じようなものだと思っていました。)
この違いを知るだけでも、自分の悩みがイエスノーで答えられるものなのか、数か月先のことまで知りたいのかによって、どの種類の占いを選ぶかが違ってくることを知り驚きました。
この本ではそれぞれの占術の特徴、どの占いを学んだら良いのか、どうやったら占い師になれるのか等、本当に盛りだくさんの情報が書かれていました。
占い師になる方法だけでなく、その後の働き方も現代では様々です。
占いの館のような会社に所属して働くのか、電話占い師やメール占い師になるのか、雑誌や携帯の占いを書く占いライターになるのか、様々な働き方があります。
占い師というと、占いの館やショッピングモールの占いコーナー、路上で占ってるなどのイメージでしたが、思っていたよりもはるかに様々な働き方があり、幅のある仕事であることを初めて知りました。
また、霊視や前世占いなどの裏事情、職業占い師の現実、悪徳占い師についてなど、本当に多岐に渡る内容で、とても興味深い本でした。
著者の高橋桐矢先生は長いキャリアをお持ちの占い師で、作家でもあります。
高橋先生の文章はとても読みやすくて占いという未知の分野の本でしたが、すらすら読むことができました。
占い師になってみたいけど、どうやってなったらいいのかわからない人、占い師の現状や裏事情を知りたい人におススメの本です。
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