出版日:2019年10月19日
ページ数:176ページ
数年前に話題になっていたのと、ちょっと興味があって読んでみました。
文章はとっても読みやすくて面白い。内容もわかりやすい。
でも、なんだかなあ。。。。という感想でした。
私には合わない本でした。
男性心理や男性脳については、やはり男性の著者のほうが良いように思います。
この本では「夫にはなんにも言わなくても察していろいろやってほしい」と思っている女性がほとんどだと書かれています。
そう思ってる女性って、そんなにたくさんいるのかな?
私は基本的に「夫はエスパーではない」と思っているので、察してほしいと思ったことがないのです。
言葉できちんと説明しないと70%の理解は得られないと思っています。
(100%の理解は人間である以上、無理だと思っている)
なので、例えばアイスが食べたいので買ってきてほしいと思ったら、
「ハーゲンダッツのチョコが食べたい。なかったらレディボーデンのストロベリー。それもなかったら買わなくていい」
というところまで言います。
ただ単に「アイス買ってきて」とは言いません。
だって、チョコアイスが食べたいのにバニラ買ってきてもらってもありがたくないし、夫もそこまで指し測ることは無理だから。
「私が好きなものや食べたいものを察して買ってきて」なんて、所詮無理だと思っているのです。
もし、それを夫に期待している女性が多くて「夫は気が利かない」と文句を言ってるのであれば、この本はわかりやすくてオススメだと思います。
具体的にどのようにすればいいのか、分かりやすく書いてあります。
ただ、「第3章 ひどい夫を「優しい夫」に変える方法」はちょっとリスクが高いのではないかと思いました。
世の中には本当に邪悪な夫というものが一定数います。
そういう夫は「ひどい夫」とか「気が利かない夫」というレベルのものではないと思うのです。
「邪悪な夫」に対してこの本で提案してる方法を実践することによって、良い方向に転べばいいんだけど、悪い方向に転ぶとDVやモラハラなどに発展しかねないと思うからです。
今回の本は脳科学の側面から書いてあるのですが、心理学的にはあまり刺激しないほうがいいんじゃないのかな、そういうリスクを取るくらいなら、さっさと逃げたほうがいいんじゃないのかなと思いました。
第4章の上司と部下の関係性に関する部分は非常に面白く良く書かれているので、うーん、夫の取説とか夫婦の関係の本としてはイマイチだけど、この部分はとても良かったです。
私にとっては残念ながら、イマイチな本でした。
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