出版日:2020年4月15日
ページ数:240ページ
私の女友達のほとんどは20代で結婚しました。
ほとんどが大卒、一部は院卒。
それから約20年。
私ともう1人の友人以外、全員離婚しました。
私は30代で結婚したので、仲間内では結婚は遅いほうでした。
現在友人の殆どが離婚してシングルマザーになっており、そのことにビックリします。
結婚が遅かった私は、当時、彼女たちの結婚がちょっぴり羨ましかったものです。
日本では25〜39歳の離婚率が最も多く、女性から離婚を言い出すことが殆どだそうです。
女性側は
「もうやってられない!離婚だ!」
と思ってるのに、男性側はなぜ離婚を言い渡されるのか分からず、渋々納得してるケースが多いそうです。
日本の場合は男女共に年収300万円以下のクラスでも年収700万円以上のクラスでも、年収の高低は関係なく離婚率は同じだそうです。
ただ、離婚後年収300万円以下クラスは貧困層になる可能性が高く、経済活動という側面から見ると非常に危険だとのことでした。
面白かったのは、ロシアなどの共産国では離婚率がとても高いそうです。
共産国は男女問わず働いており年収に男女間の格差もないため、離婚しても経済的に困ることがなく離婚する人が多いとのこと。
なるほどなあと思いました。
離婚後ですが、女性のほとんどは
「結婚はもうこりごり」
になるのに対して、男性は離婚後4年以内に60%が再婚するそうです。
男性にとって結婚は家事などのサポート、心理的なサポートを得られるチャンスであり、そのため離婚してもそういうサポートを求めて早く再婚する人が多いそう。
ただし、子供がいて、その子供が思春期の場合は男女共に再婚を控えているとのことでした。
女性の高学歴化、女性の社会での活躍が離婚率を高めているというのは欧米がメインの話であって、日本ではそこまで顕著な結果は出ていないとのことでした。
この本は、結婚と離婚を経済活動として分析しており、なかなか面白い切り口でした。
経済活動として離婚を見ると、明らかにマイナスになるのにどうして離婚するのか?という、経済分析では割り切れないことが出てきたり、結婚が嫌で離婚したのに、どうしてすぐに再婚するのか?という疑問にぶち当たります。
それは人間が行う結婚離婚という活動が、経済側面だけでは割り切れない証拠なんだろうなと、この本を読んで思いました。
なかなか面白い切り口の本でした。
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