シェアハウスとは違う新しい同居生活スタイルの本-「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」 阿佐ヶ谷姉妹

エッセイ

出版日:2018年7月12日
ページ数:254ページ

阿佐谷姉妹が好きなのにも関わらず、お2人が本当の姉妹ではなく赤の他人であることをつい最近知りました(笑)

顔や雰囲気がそっくりなので、本当の姉妹で芸人やってると思ってたんです。

この「実は他人」の阿佐谷姉妹、阿佐ヶ谷に長年住んでおられて、しかも「姉」である江里子さんの6畳一間に2人で8年間同居していたというからビックリ。

部屋数がいくつかある一軒家やアパートなどでのシェアハウスや同居生活ではなく、6畳一間で同居するという新しい同居生活のスタイルを垣間見ることができました。

現在は同居を解消し、同じアパートの隣同士でお住まいなのですが、同居時代からお隣同士になるまでのことがこの本には書かれています。

特に大きな事件や出来事が書いてあるわけではなく、淡々と日々のことが書いてある本です。

40代独身女性2人、仕事もずっと一緒、私生活もずっと一緒、しかも6畳一間で同居…

私には無理だな、息が詰まりそうだなと思いましたが、そんなに一緒にいる時間が長いにも関わらず、嫌いになったり仲違いしたりすることなく、長年ずっと一緒に活動できるのは凄いことだなと思いました。

一緒に生活していればちょっとしたトラブルや仲たがいもあるわけで、その時はどちらかがふらっと外に出かけたり、うまく大きな衝突を回避するための策を取られています。

また、喧嘩してどちらかが外に出て行ってしまっても、部屋に残ったほうが相手を心配していたり、出て行った相手の好きな食べ物を用意して帰りを待っていたり、なんだかんだ仲が良いんだよなと思うエピソードがたくさん書いてありました。

たまたまアパートのお隣さんが退去することになり、「姉」の江里子さんが隣の部屋に引っ越します。

隣の部屋はリフォームされていて(もともと住んでいた部屋は昔のままの間取り)でそれぞれの部屋でキッチンが使いやすいとか、お風呂が使いやすいとか利点があり、別々に暮らし始めてもお互いに行き来しています。

食事も今も一緒に食べているし、同居解消して良かったことは一人時間が持てるようになったことだそうです。

そうはいっても、お2人の関係性や距離感、また友人、仕事のパートナーとしての相性がとても良いのだろうな。

また、阿佐ヶ谷の街の魅力がたくさん書かれていて、行ってみたくなりました。

私も東京の下町に数年住んでいましたが、観光名所だったため、阿佐ヶ谷のようなアットホーム感はそんなにありませんでした。

(でも、下町ならではのほんわかしたやり取りはありました)

現在は地方に住んでいますが、東京にまた住む時には阿佐ヶ谷に住んでみたいなーと思いました。

何気ない日常が淡々と綴られていて、のんびり読みたい本だなと思いました。

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