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ライトノベルというよりむしろ小説-「わたしはあなたの涙になりたい」 四季大雅

発売日:2022年7月25日 ページ数:297ページ 数年前に福島県に行きました。 その際大きめの書店に行ったところ、一角に小さくこの本を紹介してるコーナーがありました。 福島県郡山市在住の著者がライトノベル部門で大賞を受賞し、出版された本...
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ラテンアメリカの歴史と現実を知ることができる小説-「テスカトリポカ」佐藤究

出版日:2021年2月19日 ページ数:560ページ 「ラテンアメリカ」と聞くと、人々は明るくて開放的で楽しく暮らしているようなイメージがあります。 経済状況があまり良くないことや、麻薬カルテルの犯罪がはびこっていることはニュースなどでたま...
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「生きることは食べること」を思い知らされる切ないホラー小説-「かにみそ」倉狩聡

発売日:2025年9月25日 ページ数:256ページ ホラー小説です。 でも、タイトルは「かにみそ」。 タイトル見た時、「ホラーなのに、かにみそ?なんじゃそりゃ?」と思いました(笑)。 主人公は20代の独身男性と彼が拾った「かに」です。 「...
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翻訳者の経歴に興味があって読んだ本-「魔法のルビーの指輪」イヴォンヌ・マッグローリ

発売日:2024年7月25日 ページ数:324ページ 小学校高学年向けのアイルランド児童文学です。 この本を読んでみようと思ったのは、翻訳者の加島葵さんの経歴が非常に興味深かったからです。 加島さんに興味があって読んでみたのですが、とても面...
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貧困問題を自分事としてリアルに感じられる小説-「神さまを待っている」畑野智美

発売日:2021年10月6日 ページ数:336ページ 若い女性の貧困が問題視されているのは知っていましたが、実際にどうなのかはよく分かりませんでした。 東京の新大久保で「立ちんぼ」をしている女性のことが取り上げられることもありますが、本当に...
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ミステリーもホラーも両方読みたい方におススメの本-「近畿地方のある場所について」背筋

出版日:2023年8月30日 ページ数:321ページ この本、書評レビュー読むと「めちゃくちゃ怖い!」「夜中に一人で読んじゃダメ!!」などの感想があまりにも多くて、なかなか読む勇気がありませんでした。 結論から言うと、レビューで言ってるほど...
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車の自動運転社会の問題点を考えさせられる本-「サーキット・スイッチャー」安野貴博

出版日:2024年4月5日 ページ数:336ページ ここ数年で車の自動運転機能が格段に進化しました。 車の自動運転というと、なんだか良いことづくめのことしか話に聞きませんが、この本では自動運転車の問題点、それによって引き起こされるであろう社...
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ロシア文学初心者にぜひ読んでもらいたい本-「ロシア文学の教室」奈倉有里

皆さんはロシア文学を読んだことがありますか? 私はこれだけたくさんの本を読んでいるにも関わらず、未だにロシア文学を読んだことがありません。 ロシア文学とロシア語に興味はあるのですが、「ロシア語難しそう。。。ロシア文学、ますます難しそう。。。...
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「最後はお母さんに会いたくなるんだな」を実感した本-「もうじきたべられるぼく」はせがわゆうじ

出版日:2022年8月9日 ページ数:36ページ なんとも言えない気持ちになる絵本でした。 36ページのとても短いお話です。 この絵本は「食育にも良い」と評されていますが、私はそうは思いませんでした。 主人公はもうすぐ食べられてしまう牛です...
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古典文学を読むのが面倒な人におススメの本-セルバンテス「まんがで読破 ドン・キホーテ」

出版日:2009年3月31日 ページ数:183ページ ドン・キホーテ・・・ よくタイトルは耳にするけど、どういうストーリーなのか分かりませんでした。 小説で読めばいいのでしょうけど、そんなに興味がないのでサクッと内容を知りたい。。。 そう思...