古典文学を読むのが面倒な人におススメの本-セルバンテス「まんがで読破 ドン・キホーテ」

小説
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出版日:2009年3月31日

ページ数:183ページ

ドン・キホーテ・・・

よくタイトルは耳にするけど、どういうストーリーなのか分かりませんでした。

小説で読めばいいのでしょうけど、そんなに興味がないのでサクッと内容を知りたい。。。

そう思っていたら漫画で読めることを発見。

早速購入して読んでみました。

あらすじ

アロンソ・キハーダ(ドン・キホーテ)は田舎のしがない郷士。

(郷士(ごうし)とは村に住む武士ではない別の職業についているが、武士と同じ身分を与えられている人のことだそうです。)

アロンソは騎士道物語が大好きで、のめり込んでいました。

ある日冒険に出ることを思い立ち、「ドン・キホーテ」と名乗り、お供のサンチョ(隣人で小作人)を伴い、冒険の旅に出発します。

思い姫ドルシネアのために、悪人や魔物を次々と倒しながら旅を続けます。

が、これはすべてドン・キホーテの妄想。

旅には出ているのですが、魔物や悪人は出てこず、仮想敵との戦いを続けます。

精神的な妄想が酷いのでは?何か精神的な病を抱えているのでは?と思うのですが、ドン・キホーテ本人は実は最初から最後まで正常。

周りの人たちに助けられながら、最後は冒険の旅を終えて自宅に帰ります。

この本を読もうと思った理由

来月、クラシックバレエを見に行くことになりました。

演目が「ドン・キホーテ」

クラシックバレエを見たい、有名な演目だからなんとなくストーリーは分かるのでは?と思ってチケットを購入しましたが、よく考えたらドン・キホーテのストーリー全然知らない。

これはマズいと思い、この本を読んでみました。

古典名作と知っていても、なかなかきっかけがないと読まないものです。

今回、クラシックバレエを見に行くために読もうと思ったのはとても良いきっかけだったなと思いました。

感想

老いていく男性の、単なる妄想物語かと思いきや、もっと奥の深い話でした。

人は誰でも自分の人生が老い先短いと感じた時に、今までやってこられなかったことを後悔するのかもしれません。

ドン・キホーテの場合は郷士という安定した境遇ではあったけれど冒険の旅に出たり、リスクを冒すような行動はなかなかできなかったのでしょう。

そんな彼が自分の老い先、人生の終盤を考えた時に「大好きな騎士道物語のような冒険をしたい」と思い、実行に移したのかなと思いました。

最初のほうでは単なる妄想にとらわれた老齢の男性の話かと思いましたが、最後でいろいろ考えさせられてしまいました。

「まんがで読破」シリーズはとても面白いので、他の古典もこのシリーズで読んでみたいと思いました。

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