出版日：2015年10月7日
ページ数：208ページ
今回の本はタイトルが長すぎてブログの件名に書ききれませんでした.
本のタイトルは
「40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた効果絶大な英語勉強法」
です。
ちょっと古い本なのですが、英語の勉強方法としては王道だなと思ったのとなかなか衝撃的なタイトルだったので、購入しました。
7年ちょっと前に出版された本なので、勉強法も目新しいものが載っているわけではありません。
むしろ、アプリだのネットだの使わず、効率は悪いくてもお金をかけずにここまで点数が取れてしまうことを証明するような本でした。
著者は40歳までフリーターで働いていましたが、リーマンショックの影響などで派遣やバイトの契約をことごとく切られて生活に困っていきます。
正社員になろうと思い履歴書を送っても正社員で働いたことがなかったため、毎回書類審査で落とされ面接でもディスられることになります。
一念発起してTOEICを受験する決意をし、5週間死ぬほど勉強して初めて受験したTOEICでなんと、930点を取得。
その後、通訳案内士の試験にも合格し、外国人観光客向けのツアーガイドとして活躍しているという実話です。
最初の部分だけ読むと、なんのスキルも資格もなく大学中退してからダラダラきちゃった感じの人なのですが、TOEICを受験すると決めてからはものすごい集中力！
毎日10時間5週間勉強してTOEIC930点を取得します。
この著者、実は相当すごい集中力と時頭の良さがあったのではないかと思います。
40歳過ぎて1日10時間集中して勉強するのはなかなかできないことです。
仕事をしていないから時間がたくさんあるというのも事実ですが、時間やお金がたくさんあってもやらない人はやりません。
これだけの努力をやってのけてしまうのもすごいし、彼独自の勉強方法（決して難しいとか特殊な方法ではなく、むしろ英語初心者には良い方法だと思う）を考え出し、ひたすら集中して勉強するのはやはりすごい。
この著者がTOEICの勉強をしていた時は無職の状態でしたから、時間はあるけどお金はないという状況でした。
「スマホのアプリで勉強する」というのがまだまだ一般的ではなかった時だったので、著者はTOEIC対策本を1冊だけ購入して、ひたすらテキストを何回もやります。
付属のCDも何百回も聞き続けます。
根性論になってしまう部分はあるけれど、ここまでの努力ができた人だからTOEICをきっかけに人生を良い方向に転換できたんだろうなあと思いました。
今はアプリなどもっと効率よく勉強できる方法が山のようにありますが、英語の勉強は継続が大事です。
お金をかけなくても1冊のテキストをひたすら使い込むだけでここまでの結果が出せる例だと思いました。
単なるTOEIC攻略本ではなく、人生を変えた人の話として読むとなかなか面白いし勇気をもらえます。
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