発売日:2024年10月18日
ページ数:208ページ
「家事」というタイトルから洗濯や料理や掃除などの家事一般に関する本だと思っていました。
(効率よく行うためのノウハウ本だと思ってました。)
実際は、ノウハウ本ではなく、お金や家のことにどのように向き合うかを丁寧に教えてくれる本でした。
著者は40歳と過ぎてからスピリチュアルな能力が開化した方。
そのため、この本はちょっとスピ本?実用書?と迷うような感じでしたが、両方兼ね備えていて興味深い本でした。
スピ本にありがちな、読者を不安にさせる内容は一切なく、ひたすら安心を与えてくれる本でした。
ただでさえ、最近の世の中は物価高騰や治安の悪化、増税など将来が不安になる要素てんこ盛りなので、読者の不安を煽ることな簡単です。
でも、この本はひたすら読者に寄り添う素敵な本でした。

この本のテーマは「お金と幸せ」。
お金はあるに越したことないけど、大金があればそれだけで幸せなのか?ということを思い返す良いきっかけになる本でした。
今の時代は増税や物価高騰で「このままでやっていけるのだろうか?」「老後は大丈夫だろうか?」と不安になってしまいことが多いですが、この本では不足分や将来の不安にばかり目を向けるのではなく、目の前の今の生活を大事にしていくことを説いています。
将来の不安というのは、「今はまだ起きていないこと」であり、そればかりを心配していると本当に老後が大変なことになったり、それ以前にあまりにも心配しすぎてメンタルの調子を崩してしまうことを気づかせてくれます。
最近は、断捨離で物を減らすことがいかにも素晴らしいことのように語られますが、この本では自分の身の回りに相性が良い、好きなものだけを揃えることを勧めてはいるものの、無理に断捨離しろ、全部捨てろとは書いてありませんでした。
全般的に読者に寄り添う優しい本でした。
この本で一番有益だなと思ったのは、「自分の呼吸を判断基準にする」ことでした。
人間は緊張したり不安になったりする時に呼吸が浅くなります。
深く呼吸ができているかどうか、それを判断基準にすると自分が無理をしていないか、心配しすぎていないかが良くわかるようになると書いてありました。
これはとても良いなあと思いました。
理由はわからないけど、なんとなく自分で判断ができない時があります。
そこで「深く呼吸ができているかどうか」を基準にすると、とても分かりやすいなと思いました。
また、緊張や不安が強い時は「意識的に深く呼吸をする」ことを心がけると、精神的にリラックスできるんだということが良く分かりました。
リラックスするためにはお風呂に入るとか、アロマを焚くとか、そういうアプローチ方法ばかりが思いついてしまいましたが(それも良いことなのですが)、呼吸ならいつでもどこでも意識してコントロールできるので、とても良い方法だと思いました。
その他にも一般的なアプローチとは違った角度からのアドバイスがたくさんあり、目から鱗が落ちるような本でした。
適度にスピ系で適度に実用的。
バランスの取れた、それでいて優しいアドバイスが満載の本でした。
コメント