発売日:2024年11月27日
ページ数:192ページ
「親子で学ぶ」というタイトルがついているので、てっきり「子供に優しい言葉でお金の大切さを教えるだけの本」だと思っていました。
ところが大人が読んでもめちゃくちゃ役に立つ素晴らしい本でした。
親子で読むことを前提にしているので、分かりやすく簡潔な説明やゲーム感覚で経済学や行動経済学の基礎を学ぶことができます。
具体的に「こうすればお金持ちになれる」方法が書かれているわけではありません。
が、どういう行動を取ると得をするのか、市場取引やコスパ、タイパなど分かっているようでわかっていないことをきちんと言語化して分かりやすく説明してくれています。

この本の凄いところは、お金や経済のことだけでなく「時間は資源」という概念もきっちりと教えているところです。
経済やお金の本はお金そのものやどうやったら儲かるかしか書かれていないことが多いのですが、この本では「時間には限りがあってそのことを考慮しながら動いていかないといけない」ことをきちんと書かれています。
また、誰でも自分が世界の中心だと思っているけど、他人もその人自身が世界の中心だと思っているのだから分かり合えるわけではない、どこでお互いの世界を妥協し合うか、それを前提にどうやって理解し合っていくかが重要ということも教えています。
このことは本来当たり前のことなのに、どうしても人間は忘れてしまいます。
だれでもその人の「世界」があってその「世界の中心」なのに、それを忘れてしまうんですよね。
お互いの世界を尊重しながらどうやってwin-winの世界を作っていけるのか、どうやってお互いに豊かな世界に住めるようになるのかを分かりやすく説いています。
目先の利益や自分さえ金持ちになればよいというような話ではなく、世界全体を見渡してどういう仕組みになっていて、それをどう生かせばお金を得られるのかが書いてあるので、秀逸な本だなと思いました。
話も抽象的ではなく、具体例をたくさん挙げながら説明しているので、非常に分かりやすいです。
子供にも理解してもらえるように言葉も説明も分かりやすいので、大人が読んでもすっと理解できます。
あいまいで抽象的な話になりがちな、子供が読める経済本は結構ありますが、この本は「じゃあ、具体的に何をどうしたらいいのか」を考えるきっかけを与える、非常に良い本でした。
「経済が分からない」「投資が分からない」人は一度読んでみることをおススメします。
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