出版日:2022年2月18日
ページ数:256ページ
「人望が集まる」というタイトルですが、人望以前の問題として「人間関係を良くするにはどうすればよいか」が書かれている本です。
その秘訣はずばり「相手の承認欲求を満たす」ことです。
誰でも相手に好かれたいし、自分を受け入れて認めてほしいと思っています。
その欲求を満たしてあげれば人間関係なんて思いのまま。
簡単でしょ。
でも、それがなかなかできないから人間関係で悩むんですよね。
良い人間関係が得られれば、人望も集まる(得られる)というのが、この本で強調されていることでした。
よい人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えることだ。
「人望が集まる人の考え方」より
良く考えてみれば、その通りです。
一方的に相手に何かを求めるのではなく、だれもが欲しがっている「承認欲求」を満たしてあげることで、自分が望んでいることや相手からの好意が得られるのは当たり前のこと。
ギブアンドテイクです。
そのことを忘れて、「私のことを好きになって!私のことを認めて!私のために〇〇をやって!」と言ってもうまくいくはずがありません。
この本は人間関係を良くしたり、人望を集めるために何か「特殊な」方法を教えてくれるわけではありません。
基本に忠実な、昔から言われてきているシンプルな方法を改めて教えてくれます。
・正論を説くよりも相手の自尊心を満たすこと
・相手の価値を認めること
・自分が熱意を持って語れば相手も熱意を持つ(熱意は人から人へと伝染する)
・不満ばかり言っている人は人望がない
・相手を尊重する
・愚痴っぽくて悲観的な人はどこに行っても嫌われる
・人間関係トラブルの主な原因は相手の話を聞こうとしないことだ
・相手のメンツを潰さない
・相手の「行為」を褒める
この本では様々な事例を使って、上記の項目をどのように取り入れていけばよいかと教えてくれます。
人間関係が良くなれば、自然と人望は集まります。
「人望を集めたい!!!」という前に、まずはよい人間関係を築くこと。
よい人間関係が築ければ自然と人望は集まります。
当たり前だけど日常では忘れてしまっている人間関係のコツを分かりやすく教えてくれる良い本でした。
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