今の物価高を乗り切るヒントになる本-「31歳、夫婦2人、月13万円、自分らしく暮らす」なにおれ

How To

ここ数年、「少ないお金で生活すること」や「物を捨ててミニマリストになる」ことが流行っています。

私もなんちゃってミニマリストですが、物を少なくして暮らしていくことは快適です。

「ミニマリスト生活、最高!!!」とは思ってないけど、「物が少ないほうがラクだよね」とは思っています。

この本では31歳の著者が夫婦で月13万円で生活している様子と、そこに至るまでの過程をわかりやすい文章で書いた本です。

ミニマリストにはならなくても、これだけ物価や税金、社会保障費が上がり生活が厳しくなっていく中で、この本は一助になると思いました。

このご夫婦には最初に下記の前提があります。

①都市部ではなく地方に住んでいること(地方でも「地方都市部」ではなく街から離れた場所)

②物欲がほとんどない

③若くて健康

④配偶者が贅沢をしない暮らしに理解がある

➄無駄なものを買わないことや自分で作ることが苦にならない

これらの前提がないと、正直、月13万円で夫婦2人で生活していくのは無理だろうと思いました。

ただ、この著者は非常に冷静に物事を見るタイプ。

私たちがどうしてお金の不安から逃れられないのか、どうしたら少ないお金で生活していけるのかを冷静に分析しています。

私たちがお金の不安から逃れられないのは「今、仕事を失ったら今の生活を維持していけないのではないか?」という見えない不安が付きまとうからだそうです。

その不安を少しでも減らすために必要なのは、自分たちの生活で最低限必要な金額はいくらなのかを「見える化」すること。

生活を維持するために最低限必要な金額が分かっていれば、それを確保する手段をおのずと考えていくので、無駄に不安にはならないと著者は言っています。

物事がはっきりわからないというのが一番人を不安に陥れることなので、自分たちの生活に最低限いくら必要なのかが分かれば、不安は減ると思いました。

このご夫婦はなんでも切り詰めて我慢して生活することはしておらず、自分たちで作ったり、様々な工夫をして結果的に「月13万円で生活する」に落ち着いたという感じがしました。

この本はただ単にお金の問題だけではなく、「どう生きたいのか」を考えるきっかけを与えると思います。

少ないお金で充実した生活を送りたいのか、都市部でタワマンに住んで豪勢な生活をしたいのか、生活や人生にとって何が必要で何がいらないのかを明確にすることが、結局は生き方を決め、それに必要な金額を決めていくのだと思いました。

この本では月13万円で暮らすための具体的なノウハウは書かれていません。(いくつかはありますが)

少ないお金で暮らすための考え方というか、マインドが書かれています。

全部は真似できなくても、一部を取り入れて生活していくことは自分たちが年を取った時に役立つだろうなあと思いました。

(だって、年金なんてほとんどもらえないでしょうから)

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