翻訳通訳だけじゃない!外国語を使う仕事のリアルが分かるコミックエッセイ-「外国語をつかって働きたい!」小島さなえ

エッセイ

発売日:2022年12月26日

ページ数:176ページ

英語に限らず外国語を使う仕事と言えば、「通訳」「翻訳」を一番最初にイメージすると思います。

「通訳」「翻訳」以外に外国語を使う仕事ってなんだろう?

そんな疑問に答えてくれるコミックエッセイです。

著者の小島さなえさんは中国語と英語の翻訳経験者です。

中国に留学経験があり、大学卒業後に翻訳会社にて仕事をなさっていました。

その後、メーカーでの翻訳経験、国立大学の職員を経験なさっています。

著者自身が外国語を使う仕事の経験者であるため、非常に分かりやすく外国語を使う仕事をご紹介なさっています。

しかも、コミックエッセイ!

漫画で読めるので仕事の内容や企業の仕組みを図解してあり、スラスラと読むことができました。

特に面白かったのが翻訳会社の仕事の流れ。

翻訳者の他に校正者がいることは知っていましたが、コーディネーターやDTPスタッフ(翻訳現行の体裁を整えて印刷可能な状態にする)等がいることを初めて知りました。

出版社と似てる部分もありますが、どのような流れで翻訳会社の仕事が回っているのか興味深く読みました。

私も一般企業での翻訳経験がありますが、この本で説明されている通り、正確性よりもざっくりと大意が分かりスピード重視の翻訳をお願いされることが圧倒的に多かったです。

(重要なものや正確性を求められるものはほとんど翻訳会社に外注してしまいます。)

私が翻訳の仕事をしていた頃は今ほど外国人留学生がいなかったので思いつかなかったのですが、最近ではどの大学も外国人留学生がとても多いので、大学の国際課では外国語ができるスタッフが学生サポートをするために必要であるという現状をこの本で知りました。

後半では外国語を使う様々な仕事をしている方々にインタビューしています。

(その様子ももちろん漫画)

紹介されていた仕事は、実務翻訳者、翻訳文学編集者、司法通訳者、日本語教師、通訳ガイド、製造業の工場SE、商社の海外駐在員、製造業の人事担当者(海外での工場立ち上げに関わる)でした。

特に興味深かったのは司法通訳者。

警察での事情聴取や裁判などで通訳をする人です。

友人が司法通訳をやっているのですが、日本と外国では文化や風習が違うのでその違いがどのように犯罪につながっていくのかというバックグラウンドを理解したり、外国人に理解できるように説明するのが非常に大変であることが分かりました。

また、これは友人から聞いて知っていたのですが、体力的に大変な仕事なのだそうです。

犯罪はいつ起きるかわからないので、夜中でも警察から依頼があったり徹夜で加害者や被害者の通訳をしなければならなかったりで、通訳という外国語を使う仕事の苦労だけでなく体力的な大変があるとのことでした。

この他にも世の中には外国語を使う様々な仕事がありますが、AIや翻訳ソフトが進化してもまだまだ人を介しての通訳翻訳業というのは必要であることを改めて知りました。

「外国語を使って働きたいけど、どんな仕事があるのかわからない」「いろいろな可能性を知りたい」という方におススメの本です。

コミックエッセイなのでそれぞれの仕事のイメージも掴みやすく、とても良い本だと思います。

外国語を使った仕事をしてみたい!という方におススメの本です。

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