出版日:2019年4月25日
ページ数:224ページ
数年前に家族を亡くして遺品整理をやったことがきっかけで、家の中の物を減らすようになりました。
どんどん物を減らしていますが、ミニマリストと呼ぶにはまだまだ。
きっかけは人それぞれですが、ミニマリストに憧れる人は多いのではないでしょうか?
今はたくさんのミニマリスト本が出版されています。
「スマホひとつで」というフレーズが気になってこの本を読んでみました。
この本の著者は半年間のアメリカ生活でキャッシュレスの快適さを知ったことがきっかけでミニマリスト生活に突入していきます。
ミニマリスト生活を始めるきっかけは人それぞれ。
この本では著者が実際に行っているいろいろな方法が書いてあります。
本当に世の中には便利で快適なサービスが山のようにあるんだなと思いました。
そのサービスを知っているかどうか、実際に利用するかどうかで全然生活が違ってきます。
特に良かったのが、宅配クリーニングサービス。
クリーニングって自宅の近くにあるクリーニング店にお願いするのが一般的だと思います。
私も自宅近くのお店にクリーニングを出していたのですが、楽天などの通販サイトでクリーニングをお願いすると、宅配サービスを利用してクリーニングに出したい洋服のやりとりができることを知りました。
これは目からウロコでした。。。
全体的にとても良い本でさまざまな新しいサービスやシステムを紹介してありました。
しかし、ひとつだけ引っかかる部分がありました。
「キャッシュレスを徹底して現金を持たない」という部分です。
東日本大震災で被災した私としては、現金を全く持たないということがものすごいリスクであることをよく知っています。
災害が多い日本において、現金を持たないというのは被災した時にものすごく苦労します。
災害時にはクレジットカードも電子マネーも一切使えない。すべて現金のみ。
物を少なくする、ミニマリスト生活をするということについては賛成なのですが、キャッシュレスを徹底して現金を持たないということには、反対だし抵抗があるなあと思いました。
多少なりとも現金は持ち歩いたほうがいい。どこで被災するかわからないからです。
日本が災害が多い国である以上、ある程度の準備は必要なので、あまりにも物を減らし過ぎるミニマリストになるのはリスクが大きいと思いました。
どこまで物を減らして、どこまで残すのか、災害時にはどうするのかを考えさせられる本でした。
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