童話作家、絵本作家の角野栄子さんをご存じでしょうか?
「魔女の宅急便」「あっちこっちそっち」などの代表作はご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。
角野栄子さんは本当にたくさんの作品を世に送られている作家さん。
今年89歳になられました。
この本は角野さんの一人娘くぼしまりおさんが書かれた、角野栄子さんのファッションに関する本です。
角野さんと言えば、いつもオシャレで素敵なお洋服やアクセサリーをつけていらっしゃいます。
「素敵だなー」「高齢なのにきちんとオシャレしていて凄いなー」と思っていたのですが、角野さんのファッションをすべてプロデュースしているのは娘のりおさんだそうです。
りおさんは現在50代でデザイン関係の仕事で長くドイツに住んでいたそうです。
最近は角野さんのファッションをすべてりおさんがコーディネートしていることが話題になり、ネットやテレビなどでもたまにお見かけすることがあります。
ネットで拝見するりおさんもとってもオシャレで素敵な方!
りおさんがコーディネートしている角野さんのファッションがオシャレなのは納得です。
この本ではりおさんが角野さんのファッションをコーディネートするようになったきっかけや角野さんのお洋服を選ぶ際に気を付けていることなどがこと細かく書かれています。
写真やイラストも多用しているので、非常に分かりやすい本でした。
角野さんが娘のりおさんにファッションのコーディネートをお願いするようになったのは80代になってからだそうです。
もともとオシャレな角野さんは高齢になり自分でファッションのコーディネートをすることが面倒になってしまったそう。
娘のりおさんは市販の洋服が高齢者には着脱しづらいこと、暗い色のものが多く「素敵だな」と思うものがなかなか見つからないことなどを考慮して、友人にお願いして角野さんのワンピースを作ってもらうことになったそうです。
明るくて元気になる色や柄の布地を購入し、りおさんの友人にお願いして角野さんのワンピースを作ってもらっているそうです。
その際、①シンプルで装飾が少ない ②アームホールや襟ぐりを少し大きくして着脱がしやすいように工夫している ③肘、膝が出ない(冷え防止のため)、すらっとして見えることに注意しているそうです。
着脱のしやすさを求めすぎてだらしなくなってもダメだし、高齢者の体のことを考えて冷えないように工夫しているそうです。
ワンピース自体はシンプルなデザインに統一していますが、靴下やアクセサリー、バッグやストールで遊び心を出すこと、色や大きさなどワンピースとのバランスを考えながらコーディネートしているそうです。
冷え対策としてワンピースの下にかわいい柄のステテコを履くようにしたり、足首が冷えないように靴下を履いたりといろいろ工夫なさっています。
また、角野さんは金属アレルギーがあるため、つけてらっしゃるアクセサリーはアクリル製のものだそうです。
アクリル製アクセサリーは色も鮮やかで大ぶりの物をつけていらっしゃいますが、とても軽くて高齢者でも体の負担にならないそうです。
高齢者でも歩きやすくてかわいい靴や使いやすく軽いバッグなども紹介されていて、自分が年取った時のファッションの参考になる知恵がたくさん詰まった本でした。
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