ノンフィクション

日本は韓国をヘイトしてる場合ではないと危機感を持つ本-「失われた賃金を求めて」

日韓関係で問題が起きると、韓国に対するヘイト感情がネット上で一斉に起きることがあります。 ヘイトの投稿を見てみると韓国が遅れているという内容もちらほら。 この本を読むとその認識は一気に変わります。
言語

マイナー言語の文学を読めるのはこの方たちのおかげ-「『その他の外国文学』の翻訳者」白水社編集部

とても面白い本でした。 私たちが日本語で海外の小説やノンフィクションを読むことができるのは、誰かが日本語に翻訳してくれているおかげです。 英語、フランス語、ドイツ語などのメジャー言語の翻訳者はたくさんいますが、マイナーな言語の文学を翻訳してくださってる方もいらっしゃいます。

「ゲス芸人」クロちゃんのイメージが一変する本-「日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由」クロちゃん

安田大サーカスのクロちゃんが嫌いでした。 外見がというよりも、すぐに泣いたりグチグチ言ってるイメージが強く、そういうのがなんか嫌だったんですよね。 「水曜日のダウンタウン」というテレビ番組でゲス芸人としての地位を確立してからは、ますます嫌いになりました。
言語

アジアの絶滅寸前言語とフィールド言語学について分かる本-「ムラブリ」伊藤雄馬

まだまだ世の中には知らないことがたくさんあるなあと、つくづく思わされる本でした。 南米のアマゾンに住む少数民族はいろいろなテレビ番組で紹介されていることもあり、知ってる人も多いと思います。 東南アジアの少数民族も、素敵なアクセサリーや色鮮やかなバッグなどを工芸品として売っていたり、素敵なダンスを踊ったりする民族は有名です。
ノンフィクション

謎が多い孤独死の真相が解明された珍しい本-「ある行旅死亡人の物語」武田惇志・伊藤亜衣

本のタイトルになっている「行旅死亡人」とは 病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、 引き取り人不明の死者を表す法律用語 「ある行旅死亡人の物語」より だそうです。私はこの本で初めて知りました。
ノンフィクション

日本に8人しかいない珍しい仕事のことが分かる本-「切手デザイナーの仕事」間部香代

切手が好きでたまに購入しています。 最近の切手は色使いもデザインも素敵なものが多くて、「日本郵便やるなあ」と思っていました。 まさか、切手デザイナーがいるとは思いもしませんでした。
How To

お金を貯める増やすには地道が一番と改めて認識させてくれる本-「お金の貯め方増やし方」さんきゅう倉田

昨年から物価も光熱費もどんどん上がってきています。 日本では30年間会社員のお給料は上がっておらず、生活を工夫していかなければなりません。 世の中では「投資しろ!投資しろ!」と言われ続けていますが、いきなり投資をやるのも怖い。。。 そういう人はたくさんいると思います。
How To

米国の断捨離は深刻だとよくわかる本-「心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ」ブルックス・パーマー

何年か前から日本では断捨離がブームです。 アメリカの影響を多大に受けている日本において、大量購入大量消費する人は今でもたくさんいます。 コストコが日本でも人気があるのを見れば、なんとなく分かると思います。
小説

震災直後でさえ人間のエゴをまざまざと見せつけられる本-「象の皮膚」佐藤厚志

2023年第168回芥川賞を受賞した佐藤厚志さんが2021年に書かれた小説です。 この小説は第34回三島由紀夫賞候補に選ばれています。 この小説は宮城県仙台市が舞台です。
ノンフィクション

余命いくばくもない哲学者と彼女を支える人類学者との往復書簡の本-「急に具合が悪くなる」宮野真生子・磯野真穂

哲学者の宮野真生子さんと人類学者の磯野真穂さんの往復書簡です。 宮野さんは2011年に乳がんを発症し、その後全身への転移を繰り返していました。 この往復書簡が始まる頃には全身へ転移しており、主治医からは「急に具合が悪くなるかもしれません」と言われており、それが本のタイトル「急に具合が悪くなる」につながっています。