発売日:2022年6月29日
ページ数:352ページ
外資系企業に数年間勤務した経験があります。
特に上司が外国人だった時は、派手なパフォーマンス、派手なプレゼン、自分の成果を派手にアピールすることを求められました。
(日本人の上司だった時はそれほどではありませんでした。)
私はそういうのが苦手だったのですが、同僚はうまくやっている人が多く、劣等感を感じることが多々ありました。
上司や同僚からは「堂々としたプレゼンをいつもやっていて凄い」と言われていましたが、自分ではそうは思えませんでした。
その当時はまだまだ内向型に関する情報も少なく、思い悩む時期が長く続きました。
この本の著者は、長年アメリカ州政府や様々な業界で活躍してきた台湾人女性です。
彼女はアメリカの大学を卒業していますが、大学時代から自分をアピールしなければならない外向型の環境でいろいろと苦労をしてきました。
ご存じの方も多いと思いますが、アメリカは外向型社会です。
自分の長所や成果を派手にアピールすることが重要と思われていて、アピールしないといくら能力が高くても認めてもらえません。
全員とは言いませんが、アジア系はこの「派手にアピール」することが苦手な人が多いのではないかと思います。
著者のジル・チャンはアメリカの企業や団体で働く中で、内向型であるがゆえの苦労をたくさんしてきました。
大勢の前でのプレゼンやパーティーが苦手で、何度経験しても毎回緊張して不安になるばかりでした。
また大人数での会議や感情的にわめき散らす人の対応も苦手でした。
そんな彼女が外向型企業でいかに生き抜き、認められ、希望するポジションまで登り詰めたことが細かく書かれています。
内向型人間が外資系企業で生き抜くのは大変なことなのですが、彼女は1対1でのコミュニケーション、チャットやSNSを使ったコミュニケーション、一人時間を持つことによってエネルギーをチャージすることなど、内向型が得意とするやり方を惜しげもなく公開しています。
彼女のやり方を参考にすれば、内向型でもプレゼンや講演、大人数での会議なども乗り切れるのではないかと思います。
最近は日系企業でも成果型が主流になってきてるので、内向型の人が社内で仕事を進める上で参考になると思います。
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