老後が不安な50代が読むべき本-「老人初心者の覚悟」 阿川佐和子

エッセイ

出版日:2019年12月17日
ページ数:246ページ

「老後を過ごすのに年金だけでは足りない。2000万円の自己資金が必要だ!」という話が話題になりました。

老後の問題って、経済的な問題はもちろんですが、加齢と共に体に変化が起こってくることも不安のひとつだと思います。

例えば、老眼。どのくらい見えなくなるのか、見えなくなるとどうなるのかわからないことばかりです。

私は昨年50歳になりました。まだ老眼までには至っていませんが、視力が明らかに落ちていることは自分でもわかります。

体力が落ちるとか、体調不良が治りづらいとか、年齢と共に体調の変化を感じることはありましたが、あからさまに「本が読みづらい」という形で現れる老化現象には不安を感じます。

何が起きるのか、予想がつかないからです。

そんな不安もあり、阿川佐和子さんの「老人初心者の覚悟」を読んでみました。

阿川佐和子さんは現在69歳。いつも若々しいので、もうすぐ70歳だとは思いませんでした。

この本は阿川さんご自身が前期高齢者になった際に、書きづつったエッセー本です。

この本を読むと、阿川さんのような芸能人で健康管理をしっかりしてる人でさえ、やはり加齢に伴ういろいろな症状が出ているようで、老化というものは万人に平等にやってくるものなんだなーと思いました。

阿川さんも書かれていましたが、老眼が進んで本が読めなくなったり、関節が痛かったり硬かったりしてなかなか動きづらかったりという症状が出てきたそうです。

ただ、それを嘆くのではなく、どのように向き合って楽しく生活していくかという考え方が根底にある本で、加齢を前向きに考えられる本でした。

誰だって少しでも元気に生きていきたいですが、年齢に抗うのではなく、年齢相応に少しずつ老いていくほうがやはり自然なんだなと思いました。

だからと言って、健康維持の努力をなんにもやらないというのはどうかなとは思うので、自分ができる範囲で努力はしていくべきだと思います。

そんなことを考えさせられる本でした。

老後に不安を感じる方、加齢と共にどのような身体的な変化が訪れるのか心配になっている方、特に50代の方に参考になる本だと思います。

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