発売日:2020年10月29日
ページ数:160ページ
毎年、バレンタインの時期になると読み返す本があります。
数年前にNHKの番組「世界はほしいモノにあふれてる」で紹介されたチョコレートバイヤーの木ノ内美里さんの本。
関西出身の木ノ内さん、番組でも明るく軽快なトークでチョコレート愛を語っていました。
木ノ内さんにとても興味を持ち、この本を読んでみました。
楽しいだけでなく、チョコレートの知識も身に着くこの本を、毎年バレンタインデーが近づくと読んでいます。

木ノ内さんは神戸に本社がある通販会社「フェリシモ」のチョコレートバイヤー。
20年以上の経験があるベテランバイヤーです。
今までに訪れた国は28か国、244以上のショコラティエを訪問しました。
その中でも木ノ内さんの印象に残ったショコラティエ訪問の旅について書かれています。
チョコレートと言えばベルギーやフランスが有名ですが、この本では北欧やバルト三国、オーストラリアのタスマニア島、スロベニアなど、なかなか行く機会がない国々でのエピソードがたくさん載っていました。
木ノ内さんは基本的に海外の大手チョコレートメーカーに行くのではなく、ローカルの小さなショコラティエに出向きます。
そして感動したチョコレートを日本に輸入して販売しています。
もちろん日本人にウケるかどうかという点は考えてらっしゃいますが、ただ単に珍しいからという理由で輸入を決めているわけではありません。
ショコラティエのチョコに対する情熱やお店が地元から愛されている理由などを丁寧に聞き取って、「これだ!」と思うものを輸入しています。
なので、様々なエピソードがあり、とても楽しく読みました。
特に興味を持ったのはルクセンブルグのチョコレートとスロヴェニアのミントチョコ。
ルクセンブルグもスロヴェニアもなかなか行くことがない国だからこそ、とても興味を持ちました。
フェリシモの「幸福のチョコレート」通販では毎年珍しい海外のチョコレートが紹介されています。フェリシモのサイトから購入できます。
私は神戸にあるフェリシモのチョコレートミュージアムにも行ったことがあるのですが、世界中のチョコレートの箱や包装紙などがたくさん展示してあったり、チョコレートの歴史をすることができます。
また、ミュージアムショップではチョコレートを購入することも可能です。
木ノ内さんの書籍や「幸福のチョコレート」のカタログなどもありました。
この本を読んで「チョコレートバイヤー」という職業があることを初めて知ったし、その仕事の内容を知ることができて、とても興味深いなと思いました。
チョコレートが大好きじゃないと、ここまでの情熱を傾けて世界中から探すことは難しいだろうなと思いました。
チョコレートが好きな方、珍しいチョコレートを食べてみたい方におススメの本です。
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