現代の外国語学習法がよく分かる本-「最強の外国語習得法」Kazu Languages

私が英語を学校で習い始めたことは、今のようにパソコンが一般的な時代ではありませんでした。

もちろんスマホもアプリもない。

だから英語を勉強するために辞書を使っていたし（電子辞書ではない。紙の辞書）、単語を覚えるためにはノートに何回も手書きして覚えました。

昨年からイタリア語を学び始めたのですが、その際にDualingoという外国語学習のアプリも使い始めました。

このアプリ、非常に良くできていてすっかりハマりました。

それをきっかけに現代の外国語学習法を知りたいと思い、この本を読みました。

著者は5年間で12か国語を独学でマスターした20代の語学学習強者男性。

若くて記憶力が良いこと、外国語習得センスがあることを除いたとしても、現代の若い人がどうやって外国語をマスターしているのかとても興味がありました。

この本では私の世代とは全く違う外国語学習方法がたくさん紹介されていました。

単語の意味は辞書で引かずにGoogle翻訳で調べる。

外国語学習アプリを使って勉強する。

外国人とコミュニケーションツールを使って会話力を上げる。

語学系YouTubeを活用する。

などなど。私がやってきたような「紙の辞書で単語の意味を調べる」とか「ノートにひたすら単語を書いて覚える」とか、そういうのは一切やらない。

はあ～、時代は変わったなあ。しかも外国語学習アプリ以外はあまり知らない方法ばかりでした。

アプリやYouTubeを使って勉強するというのは発音のためにも音声が聞けて役立つし、ちょっとした空き時間などにササっと勉強できるし、スキマ時間をうまーく活用しながらやれる方法が盛りだくさんでした。

こういうツールをうまく使っていけば、そんなにお金かけずに独学である程度のレベルまで外国語をマスターすることは可能なんだなあと、びっくりしてしまいました。

この本の良い部分は外国語の学習方法だけを紹介するのではなくて、語学学習を挫折しないための考え方も紹介していたことです。

至れり尽くせりの本で、勉強方法からモチベーションの上げ方まで全部書かれていました。

ゴリゴリ長時間勉強する必要はないけど、毎日少しずつでも継続すること、地道に努力することが語学をマスターするためには必要なことなのだなと改めて思い知らされました。

結局、どの外国語を学ぶにしても簡単な道はないのです。

12か国語をマスターした著者でさえも、日々の努力は欠かさないし、毎日少しずつ学んでマスターしていってることがよく分かりました。

現代の外国語学習法を知りたい方、語学マスターに簡単な道はないことを改めて知りたい方にとてもおススメの本です。

私はこの本読んで、しっかりイタリア語を地道に学習しようと思いました。