発売日:2024年3月27日
ページ数:384ページ
みなさん旅行は好きでしょうか?
海外旅行も良いですが、国内もまだまだ行ったことがない場所がたくさんあります。
毎年たくさんのガイドブックが出版されていますが、その土地の観光名所やグルメを紹介するガイドブックは楽しいけれど、この本では現地の歴史やその土地に住む人たちの話などが収録されています。
観光地の見どころも説明されています。
単なる旅行エッセイかな?と思ってあまり期待せずに読んだのですが、とても面白く素晴らしい本でした。
北海道から九州まで著者が実際に訪れた場所が紹介されています。
その土地のいわゆる「有名な」観光名所を紹介するだけでなく、その場所で生活している人やその土地の歴史に焦点を当てた紹介をしています。
私は昔から長崎県の五島列島に行きたいと思っているのですが(まだ実現していない)、この本では五島列島も紹介されていました。
五島列島というと、どうしても一番大きな島である福江島が有名ですが、この本ではお隣の久賀島を中心に紹介されていました。
五島列島の「隠れキリシタン」の歴史や人口減少により維持が難しくなってきている教会の話など、キリスト教信者が多い五島列島でも人口減少による教会の維持問題などがあることを初めて知りました。
なかなか五島列島の全部の島を回ることは時間的に難しい部分がありますが、行く機会があれば福江島だけでなく他の島も回ってみたいと思いました。
広島は私が好きな県のひとつですが、この本では広島市だけでなく、しまなみ海道の紹介もされていて、しまなみ海道がサイクルロードとして有名になるまでの経緯なども書かれていました。
福島県の猪苗代湖には自然環境を研究する施設があることも知らなかったし、まだまだ知らないことがたくさんあることを改めて自覚しました。
年齢を重ねるにつれて体調面などで行けなくなる可能性が高くなるので、できるだけ若いうちに行っておこうと思いました。
その土地の歴史や住んでいる人の表情まで見ることができるこの本は、単なる観光地としてではなく人が住む場所として読むことができる、大変興味深い本でした。
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