出版日:2015年12月9日
ページ数:160ページ
2020年に渡辺明名人(現在)と藤井聡太竜王(現在)のタイトル戦が話題になりました。
私は将棋に興味がないのですが、たまたまテレビで渡辺名人の私生活を紹介した漫画があることを知りました。
しかも、描いてるのは奥様。
ここまでだったら興味ないんですが、渡辺名人は大のぬいぐるみ好きで実家と自宅に100個以上もぬいぐるみを持っているとのこと。
実は私も大のぬいぐるみ好きで、渡辺名人に勝手に親近感を覚えました。
棋士というとどうしても羽生善治九段を思い出してしまうため、頭が良く、クールな印象、感情を表に出さないというイメージしかありませんでした。
渡辺名人も15歳でプロデビューしている凄い人ですし、感情をあまり表に出さない方なので、羽生九段同様クールな方かと思ってました。
ところが、大のぬいぐるみ好き。
ぬいぐるみと話したり、一緒に寝ているなど、この漫画では赤裸々に書いてありました。
私もぬいぐるみに話しかけたり一緒に寝たりしてるので、すごく共感しました。
渡辺名人、20歳で結婚なさってて、お子さんもいらっしゃるとのこと。
私を含め、いい年してるのにぬいぐるみが好きだと言うと気味悪がられますが、家族の理解があるのは本当に良いことだなと思います。
この漫画では、渡辺三冠の棋士としての生活の凄さ、でも、15歳でプロデビューしてしまうと日常生活がダメダメであることがよーく分かります。
いや、本当に、プロ棋士でタイトルもいくつも取ってる人だから許されるけど、ここまで日常的なことができない人だとちょっと困ってしまいます。
火をつけた蚊取り線香をウッドデッキに直置きしてしまうとか、火事になるだろ!とツッコミどころ満載でした。
息子さんとは仲良しだし、息子さんがサッカー始めたからと審判員の資格取ったり、そういう部分は凄くいいなーと思いました。
あとは、なんと言っても奥様の素晴らしさ!
大らかだからこそ、天才的変人的な渡辺名人とうまくバランスが取れて楽しく生活してるんだろうなーと思いました。
他の女性だったらあそこまでうまく家庭生活が回らないだろうなあ。
棋士の方は基本的に家にいることが多いし、仕事も日時が一定ではないので、そういうサイクルに慣れていないと家族も大変なんだなーと思いました。
思いがけず、面白い漫画でした。
渡辺名人に親近感を感じたことをきっかけに、今後は将棋の世界も注目していきたいと思いました。
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