仕事をするということについて深く考えたことはありますか?
「お金を稼ぐため」「やりがいを感じるため」「社会や人のため」などそれぞれ理由はあると思いますが、案外深く考える機会を持ったことがある人は少ないかもしれません。
著者がヨシタケシンスケさんだったこともあり、「子供向けの仕事紹介図鑑かなあ?」くらいに思っていたのですが、仕事の本質や仕事をすることが人生に与える影響など、物凄く深い内容でした。
大人が読んでも読みごたえがあります。
この本では仕事についてこんな風に書いています。
「どんなしごとをしていくか」は、「どうやって生きていくか」とだいたい同じです。
「自分は何を大事にしたいか」「自分にとってしあわせってなんなのか」をかんがえるためにしごとがある、って言いかたもできるかもしれません・
「おしごとそうだんセンター」ヨシタケシンスケ
この本では単なる職業の種類や内容を教えることは全くなくて、「仕事をする」ことの本質を教えています。
最初から「これ!」という仕事を選ぶことができる人は少なくて、いろいろ試しながら自分の好きな仕事や合う仕事を見つけていけばいいこと、頑張りすぎないこと、ちゃんと休むことなども提案しています。
以前だったら「最初に就職した会社で一生働く」ことに価値があると思われていましたが、この本では自分に合う仕事が見つかるように転職してもいいし、新しく仕事を生み出してもいいし、いろんな方法があるよ!と教えてくれています。
基本的にはこの本は子供向けだと思うのですが、「転職してもいいよ」「休んでもいいよ」ということを子供の頃からこうやって本で教えてくれるなんて、時代が変わったなあと思いました。
子供だけでなく大人が読んでも「うーん」と深く考えさせられる本でした。
現実にはない「めずらしいお仕事」のイラスト付き紹介もとっても面白くて、「さすがヨシタケシンスケさんだなあ」と思わされる1冊でした。
コメント
気になる一冊です。
職業柄、なにを生業にして生きていくのがしあわせなのかな、と日々考えたりします。
今日、障害者就労支援連絡会議なるミーティングに行ってきました。
「おしごとそうだんセンター」を読みながら、研修報告書をまとめようと思います。
良著をご紹介くださり、ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
この本、さすがヨシタケシンスケ氏!という感じで、一般的な職業紹介とは一味も二味も違います。
「公務員」とか「会社員」とか「お店の店員さん」とか一般的な仕事ではなく、そういう仕事が合わない(またはそういう仕事ができない)
人はどうすればいいのか?というヒントになります。
半分は非現実的ですが、アイディアの一助になると思います。
絵もかわいいし、すぐ読める内容なのでぜひ。