発売日:2016年5月26日
ページ数:254ページ
私は20代初めからずっと、ひとりで海外をどこでも行ってきたのですが、アフリカと中東は行ったことがありません。
これから先も年齢的に行くことはないだろうなと思っているので、余計にヨシダナギさんの写真や本にはとても興味を持っていました。
数年前にヨシダナギさんの写真展を拝見して、その後、彼女の本を1冊読んだのですが、その本にはアフリカのことはあまり書かれていませんでした。
その本の感想はこちら↓
アフリカのことをもう少し知りたかったので、今回は以前に出版されていた本を読みました。

この本では、2009年〜2016年までのアフリカ訪問記が書かれています。
英語を全然話せない彼女が、ひとりで2009年にアフリカに行き、現地ガイドの手引きで少数民族の住む集落を周り、写真を撮る過程が書かれています。
いやー、言語が話せない上に、アフリカに若い女性がひとりで行くなんて、あまりにもすごい。。。
その度胸というか、勇気というか、無鉄砲さというか、なかなかすごい人だなあと改めて本を読んで思いました。
アフリカの様々な国を訪問して、現地の少数民族と同じ格好をして、写真を撮るというヨシダナギさんならではのスタイルで、次々といろいろなことにチャレンジしていく過程を、ブログで発表していたものをこの本ではまとめています。
親切にしてもらったこともあれば、お金を盗まれたり、嫌な思いをしたことも書かれていますが、彼女は一貫して「アフリカが好き」という気持ちに変わりがなく、その思いの強さにも感心しました。
彼女の順応性の高さにも目を見張る部分があり、ホテルなどの環境が悪くても食事がイマイチでも、それに順応してしまうのがすごいなと思いました。
彼女の写真は、ネットでも見ることができるし、「クレイジージャーニー」というテレビ番組でもかなり取り上げられtいましたが、これだけの写真を撮るのには大変な思いや苦労があることがよく分かります。
ですが、ご本人は割とあっけらかんとしていて苦労話大会になっていない本なので、かるーく読むことができます。
アフリカにあまり縁がないしなかなか少数民族の様子を知ることもできないので、この本ではそういうレアな状況も知ることができてとても興味深く読みました。
若い女性でアフリカ奥地まで行って写真を撮る人はなかなかいないので、そういう意味でも興味深い本でした。
彼女の生い立ちなど、バックグラウンドを知るのには、以前ブログで紹介した「ヨシダナギの拾われる力」のほうが、良いと思います。
アフリカについて知りたい方はこちらの本をどうぞ。
ヨシダナギさんとアフリカの魅力がたくさん詰まった本でした。
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